Rare Games Collection
1985年に「Ultimate Play the Game」として設立されたレア社は、ゲーム史上最も個性的な英国開発者の一つです。レスターシャーに拠点を置くこのスタジオは2002年にマイクロソフトに買収され、任天堂とXboxプラットフォームでジャンルを定義する作品を生み出してきました。40年近い歴史を持つレアのゲームは、カラフルな美学、革新的なメカニクス、そして英国風のユーモアで知られています。
初期と任天堂との提携
8ビット時代に『セイバーウルフ』(1984)などのアイソメトリックゲームで注目を集め、ZX Spectrumで擬似3Dを実現する「フィルメーション」技術を開拓。1994年の任天堂提携で黄金期を迎え:- 『ドンキーコング』(1994)はプリレンダ3Dで2Dプラットフォーマーを革新
- 『ゴールデンアイ007』(1997)はコンソールFPSの基礎を確立
- 『バンジョーとカズーイの大冒険』(1998)は3Dコレクション型プラットフォーマーの傑作に
マイクロソフト時代の進化
第一パーティスタジオとして多様化を推進:- 『コンカーのバッドファーデイ』(2001)は成人向けコメディの限界に挑戦
- 『バイバ・ピニャータ』(2006)はライフシミュレーションと戦略を融合
- 『Sea of Thieves』(2018)は共有型海賊アドベンチャーの先駆けに
Kinect時代には批判もありましたが、高度な水物理演算やAIシステムで技術革新を続けました。
独自のスタイルと技術
レアゲームの特徴:- 鮮やかで誇張されたアートディレクション
- 複雑なアニメーションシステム(バンジョーの800以上アニメーション)
- 遊び心あるサウンドデザインと動的音楽
- シームレスなオープンワールド(N64ハードウェア上でも)
『パーフェクトダークゼロ』(2005)用「BLAM!」エンジンや『Sea of Thieves』用「SoTエンジン」など独自技術を開発。
文化的影響と遺産
初の「Teen」レーティングコンソールゲーム(『バトルトード』1991)から現代ゲームデザイン(『Sea of Thieves』の創発的ゲームプレイ)まで影響を与え続けています。90年代ほどの規模ではありませんが、『Rare Replay』(2015)でアーカイブを保存しつつ独自の体験を創造。Xbox最古参の第一パーティ開発者として、英国のゲームクリエイティブを体現しています。バトルトード&ダブルドラゴン
1993
ベルトスクロールアクションバトルトードとダブルドラゴンのビリー&ジミーが共演する究極のクロスオーバー。協力プレイ可能なベルトスクロールアクションで、両シリーズの特徴的な戦闘スタイルと誇張されたカートゥーン暴力が融合。
バトルトード
1991
ベルトスクロールアクション凶暴なコンボ戦闘!ラッシュ、ジッツ、ピンプルでアンジェリカ姫をダーククイーンから救え!伝説のターボトンネルを含む13の鬼畜ステージを突破せよ!
アールシー プロアム
1988
レース『アールシー プロアム』はアイソメトリック視点のラジコンカーレースゲームで、武器アイテムを取得しながら競争します。プレイヤーはパワーアップを集めつつ、様々な障害物を避けてチャンピオンシップを戦います。
バトルトード&ダブルドラゴン
1993
ベルトスクロールアクションバトルトードとダブルドラゴン兄弟がダーククイーンとシャドウボスに立ち向かう究極のビートダウン。2大シリーズの要素を融合した4人協力プレイ対応作。
バトルトード
1994
ベルトスクロールアクションラッシュ、ジッツ、ピンプルの3匹のバトルトードが、過激なカートゥーン・バイオレンスでダーククイーンの軍隊と戦うアーケードビートダウン。
ドンキーコング コントリー
1994
プラットフォーマーSFCの性能を極限まで引き出したプリレンダー3Dグラフィックの革命的なアクションゲーム。ドンキーコングとディディーコングがキングクルールから盗まれたバナナを奪還する。
ドンキーコング2 ディンキー&ディクシー
1995
プラットフォーマー『ドンキーコング2 ディンキー&ディクシー』は、レアが開発し任天堂が発売したスーパーファミコン用プラットフォームゲーム。『ドンキーコング』の続編で、ディディー・コングとディクシー・コングが様々な島を冒険し、悪役のキングクルールからドンキーコングを救出する物語です。
ドンキーコング3 謎のクレミス島
1996
プラットフォーマー『ドンキーコング3 謎のクレミス島』は、レアが開発し任天堂が1996年にスーパーファミコン向けに発売したプラットフォームゲーム。SFC三部作の最終章で、ディクシー・コングと幼い従弟のキディ・コングが北方クレミスフェアで行方不明になったドンキーコングとディディー・コングを探す物語です。
キラーインスティンクト
1995
格闘キラーインスティンクトは、レアが開発し任天堂が発売した画期的な対戦型格闘ゲームです。高速バトル、コンボシステム、デジタル化されたキャラクターで知られ、'コンボブレイカー'の仕組みとヘビーメタルのサウンドトラックで有名になりました。
バトルトード イン バトルマニアックス
1993
ベルトスクロールアクションオリジナル『バトルトード』のSFCリメイク版で、強化されたグラフィック、新ステージ、さらに過酷な難易度が特徴。ラッシュ、ジッツ、ピンプルのいずれかを操作し、反射神経を試される車両シーンを含むカオスな協力プレイ型ビートダウンアクションを楽しめます。
コンカーのバッド・ファー・デイ
2001
アクションアドベンチャーRareのN64向け最終作である大人向けアクション。酒癖の悪い赤リスのコンカーが下品なジョークとポップカルチャーパロディ満載の冒険へ。画期的なコンテクストセンシティブ操作を採用。児童向けではありません。
バンジョーとカズーイの大冒険
1998
プラットフォーマー『バンジョーとカズーイの大冒険』はレア開発、任天堂発売のN64用3Dアクションゲーム。クマのバンジョーと鳥のカズーイが、魔女グランティルダから妹トゥーティの美貌を守るため冒険する。オープンワールドで音符やジグソーピースを集めながら進む。
ディディーコングレーシング
1997
レース『ディディーコングレーシング』はレア開発、任天堂発売のN64用カートレースゲーム。ディディーコングたちが悪役ウィズピグと様々なテーマワールドでレースを繰り広げる。従来のカートに加え、ホバークラフトや飛行機などユニークな乗り物が特徴。
バンジョーととーい
2000
プラットフォーマー熊と鳥のコンビが再び冒険へ。繋がった世界観とマルチプレイモード、強化された変身能力が特徴。魔女グランティルダと姉妹たちからハグ島の命のエネルギーを守れ。
パーフェクト・ダーク
『ゴールデンアイ007』の精神的な後継作となるFPS。エージェントのジョアンナ・ダークが宇宙人の陰謀と戦う。高度なAI、豊富な武器カスタマイズ、ボット対応の4人分割画面などが高評価を得た。
キラーインスティンクト ゴールド
1996
格闘アーケード格闘ゲーム『キラーインスティンクト2』のN64移植版。全キャラクターにグラフィック向上と新ステージを追加し、シリーズを定義したコンボシステムを継承。